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(本書の前書きの一部を要約)
GEリアルエステートが日本に保有する約1万戸からなるマンションのポートフォリオを1900億円で売却した。
しかしこの話は単なる「端緒」だった。
後に同社は世界中に所有する全ての不動産、約300億ドル(3.2兆円)を一括売却すると発表、その後、GEは他の金融資産も大半を全て売却するとした。
GEが不動産や金融資産の処分を急いだのは、同社の(不動産を含む)金融部門が肥大化しすぎたためだ。リーマンショックで金融システムの維持・安定化のために多額の税金の投入を強いられた反省から、アメリカ政府は「システム上、重要な金融機関」を指定、モニターすることにした。GEの金融部門は大きくなりすぎてこれにひっかかってしまったのだ。GEは本業の電機等の製造業部門でリストラを考えており、これにいちいち金融当局にまでお伺いを立てる必要が生じてしまったのである。
GEはこれを嫌って、不動産・金融部門を切り捨てることにしたのだった。日本のマンション・ポートフォリオの売買はこのようなビッグ・ピクチャーの下で捉えるべきなのだ。
(本件は第2章第5節で解説)
(本書の目次の抜粋)
★第1章:2014年秋報告
第1節 アメリカの住宅市場の状況報告
第2節 ニューヨークのトップ・エンドの日本では考えられない超高額マンション
第3節 オフィスビルを中心に好調なアメリカの商業不動産市場
第4節 司法省を始めとしてアメリカの諸部局が銀行大手を大バッシング
第5節 カジノの街、アトランティック・シティの衰退
(第6~14節:略)
★第2章:2015年秋報告
第1節 世界の大都市で住宅価格が高騰
第2節 マンハッタンでは数十億円のマンション売買が日常茶飯
第3節 世界のウルトラ超高額住宅/住宅類似不動産
第4節 順調?行き過ぎ?アメリカの商業不動産市場
第5節 GEの不動産子会社が世界に保有する全不動産を300億$(3.57兆円)で一括売却
(第6~17節:略)
★第3章:2016年秋報告
第1節 スターウッド、最終的にマリオットが買収。一時、安邦保険が横やり
第2節 巨額買収されたウォルドルフ・アストリア、マンション主体にコンバージョンへ
第3節 ニューヨークの「ウルトラ・ラグジュアリー・マンション」というセグメント
第4節 ニューヨークで軟化したラグジュアリーマンション市場
第5節 オンライン通販の直撃を受けているモール業界
(第6~18節:略)
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