今回のブログも、数年前に解明をあきらめた英字新聞に出てくる女性のアパレル用語について、若い女性(28才と30才)に先日書いてもらったレポートからだ。基本中の基本に思えた「トップス」と「上着」の違いの部分をここでご紹介したい。
一人はなんと「上着とはパーカーだけを指すもの」と思っていたというのだ。しかし二人とも「不動産会社は上着とパーカーの違いを考える必要はない」としている。不動産ビジネスの私としては半分、ほっとした。
(女性A)●「上着とはパーカーの事だと思っていた」
次は「上着」についてです。私の認識ですと、「上着」は「帽子付きのチャックがついたパーカーのこと」だと認識しておりました。つまり、「パーカー」という固有のアイテムが「上着」であると誤認識していたのです。
しかし調べてみたところ、一番外に羽織るもの全般を「上着」というため、パーカーも「上着」には含まれますが、コートやカーディガンも「上着」であるとのことでした。
この認識の違いについて、よくよく考えてみたらそのまま意味通りにきちんと認識していてもおかしくないと思いました。それなのになぜ私は、「トップス」にしても、「上着」にしても、このような認識の違いが起こってしまったのでしょうか。考えてみたところ、普段利用している雑誌やオンラインショッピングでのカテゴリーにおいて、その違いが曖昧に表記されているためだと思いました。特に、時期によっては上着としてでもトップスとしてでも使えるアイテム(パーカーやカーディガン)はトップスとしてまとめられていることが多いそうです。また、パーカーは「上着」と表記されることも多いイメージですが、「コート」や「カーディガン」はそのまま固有名詞で表記されることが多い感覚があります。そのため、どこかで私の中の認識がずれてしまったのかもしれない、と思います。
私の「トップス」と「上着」の認識の違いですが、本来であれば両者ともアイテム全般を指すことに対し、私は「ある特定のアイテム」だと認識していたため、大きくずれがありました。オンラインや雑誌でさえ曖昧であり、また、長年この「トップス」と「上着」の分類の仕方に疑問を持ったことは一度もなく、個人の分類の仕方ももしかしたら私だけでなく個人によって違うのではないか、と思いました。
そのため、不動産会社も特にこの、「トップス」と「上着」の認識の違いについてこだわることはないのではないか、と思います。
(女性B)●「上着とはトップスの上に着るもの」
トップスとはTシャツ、カットソー、ブラウス、シャツやセーターなどを総称したものであると思います。上着とは、トップスの上に着るものでありコートやカーディガン、ジャケットと認識しています。
さらに細かく考えてみると、トップスは季節を問わず通年必要とされる一方で上着は寒い季節など気温に合わせて着ることが多いです。そのため、私のクローゼットを覗いてみても7割はトップスで残り3割程度しか上着は持っておりません。
また、トップスは価格や収納場所の面からも気軽に新しい商品を購入することができます。一方で上着はトップスより高価なものが多いため購入する機会は減る傾向にあります。
(「不動産として上着/トップスの違いを意識するべきか」との当方からの質問に対して)
結論から言うと、違いを考える必要はなくトップスと上着は洋服屋さんとして同じお店にあるべきだと思います。私は、上着の所有は全体の服の3割程度なので仮に上着のみを扱うお店があったとしても足を運ぶ機会は少なくなると思います。もちろん上着を探して買い物へ出かける機会もありますが、圧倒的に通年必要になるトップスを買いに行く頻度の方が高くなるのです。トップスは毎年の流行りで買い替えることもありますが、コートに関して言えば、数万円の商品を買い大切に数年着ています。冬物コートは、買い替える機会が少ないのでトップスに比べると高価な商品を選びがちです。
そして同じお店にトップスと上着があれば、試着室でトップスに合わせながら上着を選ぶことができたりするので効率よく買い物ができます。また、上着を買う予定はなかったのにトップスに合わせて購入してしまうこともあります。
(途中:省略)
トップスと上着は特に違いを考えることなく店頭に置かれていた方が消費者としては嬉しいです。
***ジャパン・トランスナショナル***