新型肺炎で最も苦しんだ不動産セクターはモールとホテルだが、ホテル大手のヒルトンがすごい予約システムを開発していた。
「価格変更を毎日毎秒ごとにできる」
というのだ。
同社のCEOの説明では「ダイナミック・プライシング」という言葉は使われていないが、究極のそれだろう。
新型肺炎感染が拡大してホテルの客が激減、圧倒的に減った客の取り合いに勝つ為に、この秒単位で価格変更ができるシステムを開発したようだ。
オペレーションにつなげなくてはいけないし、ホテルに多いフランチャイズが経営する部分とも調整がいる。
日本で見聞きする「ダイナミック・プライシング」よりもはるかに複雑な物なり手順と想像でき、したがって「ダイナミック・プライシング」という言葉を使わなかったのかもしれない。
ホテルの完全復活は未だだが、アメリカではインフレの足音が聞こえている。
ヒルトンはマーケットが極端に悪化した局面で開発したこの秒単位で価格変更できるシステムを用いて、簡単にインフレに対応できそうだ。
マーケット悪化時のシステムがインフレになった時にも使えるというのは、意外な話だ。
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