ソフトバンクの取引の疑わしさが、また海外紙で頻繁に出ている。
「悪者」としての主役ではないのだが、ソフトバンクがいなければ「悪者」が悪さをできなかった。ソフトバンクが上げた利益は不透明で、さらに疑わしいのはビジョンファンドの個人だ。
今回の話は「グリーンシル」で、その前は「ワイアカード」、他にもソフトバンクの海外での怪しげな話は「WeWork」「オヨ」ほか、上げればきりがない。
今回絡むのはクレディスイス、東京海上、ドイツの金融当局とグプタ、オーストラリアのゆるふんと複雑極まりない。
以下、あまりにもたくさんの記事で出てきたので、当方でまとめた。
二つ目の記事だが、これは一時、孫氏の後継者としてトップにいたインド人、アローラ氏がなぜ退任したかについての、ウォールストリートジャーナル電子版:2020.2.26付き
SoftBank's Rajeev Misra Used Campaign of Sabotage to Hobble Internal Rivals
を参照すると分かりやすい。
ライバルだったアローラ氏をビジョンファンドのトップであるミスラ氏が、配下の人間に5000万円を払い、アローラ氏をハニートラップ他で嵌めようとしたという話だ。ミスラ氏も生まれはインド人だが、「インド人対インド人のバトル」って想像するだけでもすごそうだ。先日は中国国境で中国軍と衝突、互いに「石」で戦った。日本の戦国時代だ。合計何十人だか死んだという。
佐護氏の今回の退任やソフトバンク内でのある時期からの力の低下と、アローラ氏を連想する。
<<ソフトバンク:破綻した出資先のグリーンシルと幾重もの不審な関係>>
クレディスイスはIT金融のグリーンシルの100億$(1.09兆円)のファンドの売買を停止した。
ソフトバンクはグリーンシルに15億$(1640億円)を出資した上、ファンドからはビジョンファンドの出資先オヨ等4社に多額を出資し「循環出資」に見え、カテラとの関係も込み入っている。
東京海上がグリーンシルへの保険引き受けを打ち切る際はソフトバンクとの関係も問題視した。グリーンシル氏はソフトバンクからの出資直後に同社株売却で巨額の利益を上げているが、これはWeWorkへの投資でニューマン氏が巨額利益を得たのと似ている。
<<ソフトバンク:孫CEOの後継者とも言われていた副社長が退社>>
ソフトバンクの副社長兼最高戦略責任者の佐護勝紀氏が退社する。
ゴールドマンサックス出身で同行から多数を引き抜いた。同社にはミスラ氏が率いるドイツ銀行閥がある。
佐護氏は孫CEOの後継候補だったされるが、2016年には当時、後継候補だったアローラ氏が退職している。ソフトバンクでは幹部多数が退職している。