カリフォルニアのリゾート地、ナパ・バレーで新しいフォーシーズンがオープンするが、「さすがフォーシーズンズだ」というラグジュアリーさは後述する。開発したデベは売却して早期の資金回収をすべく、もう数社と交渉している
よくわからないのだが、この場所ってカリフォルニア名物の山火事に襲われても不思議ではない地区なのではないだろうか?
「山火事」は日本語だと「野火」とか「森林火災」ともいうが、カリフォルニアの「山火事」は2018年の物は焼失面積が1180㎢というから東京23区の面積の約2倍だ。「山火事」なんてものではない。
今回の物件が投資用として魅力的なのは、既存のリゾート施設群が2017年の山火事で焼けたり損傷してライバルがないからだという。これって山火事の現場が近いという皮肉ではないか?
デベは用地選定に5年かけて、プラニングから建築に10年、合計15年をかけているそうだ。
カリフォルニア州では山火事は年に1万件オーダーで発生し、そのうち問題になるような大火事が大体20件とか30件らしい。
「山火事慣れ」し、鈍感になっているみたいだ。
さてナパ・フォーシーズンズ、何がすごいかと言えば、デベが売り歩いている値段の「キー当たり単価が200万$(2.12億円)強」なのだ。普通、ホテルは「部屋数(ルーム数)」を基本に勘定するが、スィートルームやトリプルルームが多いからなんだろう、まぎらわしさを防ぐために「キー」で計算している。
ホテルの売却価格の言い値は1.7億$(180億円)だ。ホテルに隣接した超高級リゾートマンション21戸について、デベは「売れ行きは力強い」、すなわち売れ残っていると言っている。
ちなみにアメリカには「キー当たり単価が200万$(2.12億円)以上」だった例が2例だけあり、一つはハワイのフォーシーズンズ、もう一つはビバリーヒルズのモンタージュだ。
「グローバル不動産経済研究会」資料会員募集 月額1万円(+税)
問い合わせ ジャパン・トランスナショナル f-ree@88.netyou.jp