新型肺炎は現在、世界最大の問題となっているが、少々毛色の違う記事が出始めた。
一つ目はロイターの2020年2月25日配信の記事で「中国ではいま、何の売れ行きが激増しているか」だ。中国のオンライン通販最大手、アリババが情報提供している。
数億人オーダーの中国人が自宅から出ないように言われていて、その圧倒的大部分は健康なわけだ。室内でヒマをつぶすとなるとたいていの人は同じようなものになるので、オンラインでの売れ筋は集中する。
一番売れているのは任天堂のスイッチで、日本円だと4万円くらいするやつと思われる。中国人もコロナウィルスに効く薬はなく、健康を維持してウィルスを撃退するしかないと理解している。このスイッチという機種ははひまつぶしと運動を兼ねることができるので広まり、売上げが2週間で4倍になった。
似たような趣旨のものがヨガをやるときのマットとか、ローイングマシーンで、売上げは前者が250%、後者は60%増加した。ローイングマシーンは場所を取るし、値段も結構高いのでいまひとつなのではなのだろう。
口紅とアイシャドーのパレットも通販での売れ行きがすごい。やることがないのでメイクアップ技術の練習を一生懸命している。私が大陸中国に行ったのは30数年前がはじめてで、すっぴんの女性の大群から強烈な印象を受けた。その10年後くらいにテレビで中央電視台を見て13億人の半分がこんな化粧をし始めたら大変なことになると思った時がある。後に資生堂の社長になられた方とのお付き合いがあったからだ。
次はこれはわざわざ言われなくてもわかるが、近藤さんだ。これも数倍以上の伸びらしい。一人っ子政策は緩められたが、もう学校や教育費にしても住宅の値段にしても、普通に生きていくためのコストが一人っ子であることを前提とした価格体系になってしまっている。しっかり近藤さんのお世話になっていないといけない。
二つ目はウォールストリートジャーナル2020年2月25日(日本での販売2月26日)付けの記事で、モダナという製薬会社が作ったコロナウィルスのワクチンが人体実験の段階に入る見込みになったという報道だ。20人から25人の健康な被験者がボランティアとして実験台になる。ワクチンはモダナの工場から国立のアレルギーと感染症を専門とする研究所に向けて発送されたというのが話の中心だ。
自信はないが、「タミフルが・・」とか「エボラ出血熱が・・」とかいっている段階よりもかなり進んだ話に思えるのだけど、どうなんでしょうか。
最後は素人の私の個人的意見のだが、「新型肺炎の死亡率;1%」と聞くが、100人のうち99人は万が一、感染しても治るという理解でいいのだろうか? それならこれはそんなに大した病気ではないんじゃないかという気がする。
アメリカでいまみたいに騒ぎ大きくなる前だが、現地(ミシガン州)の方と情報交換したら、アメリカではインフルエンザで死ぬ人が一年で1万人以上いるのだという。日本でも年3000人とか4000人がインフルエンザが原因で亡くなる。
新型肺炎とかコロナウィルスと言わないで「インフルエンザ2020年型C」とか呼べば、不要なパニックが減りそうな気がする。
明日は都心に出るので、ばちが当たるといやだからこれ以上は書かない。
Ps とは言っても一応、トイレットペーパーだけはAmazonで買いだめした。ボリューム感を間違え、かさばって困っている。香港とシンガポールでのトイレットペーパー騒ぎは最近は続報が聞こえない。
(2/28追記)日本でもトイレットぺーパー騒ぎが始まった。私の家には2月19日に届いたのだが翌日配達のはずが翌々日の到着だったとような気がする。この時点ですでにAmazonの流通に乱れが生じていたのだろうか。今回も供給体制に不安はないと強調されているが、大昔のオイルショック時の騒ぎの時と言っている事が全く同じで、流通段階までは担保されていない。トイレットペーパ―の買いだめと似たような心理である「銀行取付け」では中央銀行が大量の「現金」をその銀行に運び込んで群衆の不安感を抑え込む。「買いだめするな」とたしなめるよりも、どこかの国に頼んで「トイレットペーパーを無制限に輸入する(どうせそんなに要らないのだ)」と声明を出した方が有効だと思う。
(3/3追記)昨日のテレ東の経済ニュースによれば、任天堂のスイッチは定価約8000円だそうだ。