アパレルのLブランドが傘下の「ビクトリアズ・シークレット」株の55%分を売却したが、この女性用下着のブランドではあわや、知ったかぶりで恥をかくところだった。
当方、「グローバル不動産経済研究会」を主宰して毎日、海外の不動産ビジネス関係の情報を新聞やネットで収集、月に5回、会員各社に出かけて直近の状況を報告している。
アマゾン等の直撃を受けて、2・3年前ごろ、経営不振に落ちいる実店舗型の小売店チェーンが急に増えた。代表格はデパートのシアーズ(破綻して一部再生)やメイシーズ(まだ生きている)、JCペニー(臨終が近い)等だが、専門店も多数、死ぬなり、死にかけている。
トイザラス(おもちゃ)やフォーエバー21(低価格衣料)のほか、ジンボリー(子供服)やペイレスシューズ(靴)等、上げれば限りがなく、これだけ相次ぐと当方のもろに守備範囲の一つであるモールの経営にも影響してくる。そこでそれぞれのチェーンについても概要なり品揃えの特徴等を頭にいれておく必要に迫られる状態となった。
「ビクトリアズ・シークレット」も売れ行き不振に陥った一社だった。英字新聞では「婦人服の会社」とだけ形容されていて、「売れ残り品を積極的に安売りする」戦略が特徴だとあった。具体的にどんな商品なのかまではその時は調べなかったのだ。もう少しで知ったかぶりをして恥をかくところだった。
こんな下着、どういうシチュエーションで着て何着、必要なのだろうか?
このころ、いろいろな店が倒産なり経営不振になったので、必要にせまられていろんなファッション用語の意味をきちんと確認した。以下はそのほんの一例だ。
まず「トップス」だが、「フォーエバー21ではトップスは5ドルから(550円)売っている」とあった。私はトップスとは上着の事だと思っていたのだが、いくらなんでも「ブラウスが550円」のはずがない。女性に確認すると「Tシャツはトップスに含まれる」とのことなので、たぶんこれはTシャツなのだろう。
ちなみに昔は「インナー」なんて言葉もなかった。「下着」とどこかが違うのだろう。
「かかとが高いパンプス」という単語が出てきて、私は「かかとがペチャンコなのがパンプスだ」と思っていたので、とまどった。かかとが高いなら「ハイヒール」ではないか。
3人の女性に「パンプスとはどんな靴をいうのか」と聞くと三者三様の答えで、ほとんど「婦人靴」と同じに思えるのだが、婦人靴の中にも「これはパンプスではない」というのがあるそうだ。
中には「履くときついのがパンプスだ」とする大雑把な女性もいて、これはだめだと理解した。