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マクロに見れば世界の主要国で長引く超低金利・金融緩和ということになるのだろうが、本当はもっと複雑な要因があるのだと思う。
世界で住宅市場がバブッている都市がいくつかある。
盛りが過ぎたところは省いて、現在バブッているところだけを上げてみよう。
まず香港。
2015年暮れに大掛かりな市場抑制策を導入、結果一時は10数%の価格下落をしたのだが、大陸中国からの投資資金の流入で、いまや史上最高値水準にある。
「二戸目以降」の住宅購入時には、スタンプ税(印紙税の一種)を15%と、懲罰的な税率で課税してきたが、買いの勢いは止まらない。
投資家の方は数戸をまとめ買いして15%課税を逃れてきた。しかし香港政庁はこのようなまとめ買いにも「15%を適用する」と規制を強化。
一方、昨年はかなり大きな上昇をした大陸中国の市場は、年明け以降横ばい状態だ。
次にトロント。
カナダの二大都市と言えばトロントとバンクーバーで、今は冷えているが一足先にバンクーバーがバブッた。
昨年夏以降、バンクーバーや同市が属するブリティッシュ・コロンビア州が立て続けに強烈な市場抑制策を導入した結果、取引件数は激減、価格は横ばい水準となった。
バンクーバーで買えなくなった資金が逃れていったと思われるのがトロントだ。
トロントは現在、前年比で33%の上昇をしているが、市場を抑制する規制を出すべき国・州・市の当局の足並みが揃わない。
最後にシドニーとメルボルン。
シドニーは前年比で19%上昇、メルボルンは16%上昇している。
オーストラリアが難しいのは、西の中心地・パースの経済不振のように、地域によって勢いにかなりの差がある事だ。
東海岸の州では金利3.5%、西部の州では1.5%が適当だなどと言われている。
あとは目につく小粒な都市として・・・
★ノルウェーのオスロ
★スペインのバルセロナ
★アメリカのシアトル
が挙げられるが、いずれも上記4都市のような大きなバブル状態ではない。
<グローバル不動産経済レクチャラー/海外不動産セミナー>