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日本のGLPではなく親会社のシンガポールのGLPが自身の身売りを含めた戦略的見直しを検討しているとの報道をウォールストリート・ジャーナル(アジア版)がしている。
GLPと言えば時価総額75億$、世界最大の物流不動産会社の一つだ。
当然大きな話題になり、後追いの記事が出そうなものだが、他に目につく記事はない。
今回の報道、趣旨が酷似している例として2015年4月にホテル会社のスターウッドが行った「自身の身売りも含めたあらゆる選択肢を検討する」がある。
この時、スターウッドはブランド一つを別に売却したほかは、最終的には同業大手のマリオットに一括買収(合併)された。
(過去の執筆実績:マリオットによるスターウッド買収確定までの経緯)
これと今回の発表の最大の違いは、スターウッドは自身の処分に関して「投資銀行のラザードと顧問契約を結ぶ」と発表したのに対して、GLPの件ではそれがないことだ。
従って本件に関する問い合わせは、GLP自身か、その最大株主であるGIC(シンガポール投資公社)に対して行うことになる。
投資銀行を使わない模様なのはたぶん、頼んだら建値では最大200億円前後以上になりかねない「顧問料」が惜しかったからか?
GICは運用成績がこのところ芳しくない。
それも今回のGLPの売却話に絡んでいるのかもしれない。
日本ドメスティックに考えれば、当然、GLPの日本法人の扱いに目が行く。
一つはリートとしての(日本)GLPのまるごと買収なり合併もあるかも知れないが、保有の物流不動産のばら売りも考えられる。
資産運用会社である(日本)GLPを買収なり合併するという手も考えられる。
選択肢の幅が広すぎるので、興味がある場合はとりあえず「手を挙げておく」というのが今の状況ではベストな対応なのではないだろうか。
(2017.1.23追記)
1月12日付け ブルームバーグの記事を見落としていた。
分かっている範囲ではブラックストーン、ウォーバーグ・ピンカス、中国ホプ・インベストメントが検討中のようだ。
(2017.3.2追記)
当初の報道ではされていなかったが、GLPはJPモルガンを雇っていたことが報じられた。
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