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ウォルト・ディズニー社が(たぶん)11月10日に発表した第3四半期決算の中で「上海ディズニーランド」に触れた部分をブルームバーグが報じた記事によれば、上海ディズニーの出足はまあまあのようだ。
周辺の施設も含めて55億$をかけたこの超巨大プロジェクト、6月にオープンして当初4か月の入園客数は400万人だったという。
当初一年の入園見込みは1000万人というから、これは1983年にオープンした東京ディズニーランド並みだ。
初年度は赤字見込みだが、通期稼働する2017年はブレーク・イーブンに近くなる。
さっそく、トイ・ストーリをテーマにし、アトラクションを3つ含むエリアと、来場客がキャラクターに会えるエリアを増設する。
さて、話は中国。数字はどこまで信じていいのか、当て推量をしなくてはいけないが、これをやっていたのでは話は先に進まないので、ディズニー社の発表を信じよう。
今回の「4か月で400万人」という数字、これは夏休み期間をもろに含んでいる。それを差し引いても、「12か月で1000万人」というのは、十分に可能性がある。
私が注意すべきだと思うのは、2、3年目以降の伸びだ。
パリのディズニーランドも1992年の開業からまる一年間の入園者数は1010万人とまずまずだったのだがその後は伸び悩み、いまだに経営がしっかりできずに、とうとう今は風情として、アトラクション群が薄汚れて古ぼけてしまっているらしい。
日本で受け入れられたものが、ヨーロッパでは評価されなかったわけだ。
中国人とディズニー文化についても、同様な懸念がある。
例えば「ダンボ」の飛行機に乗ったとして、日本人にはその意味が分かる。心優しい、黄色い象さんが空から子供たちを見守ってくれている。ディズニーのキャラクターはこういう話で満ちている。
しかしこれを知らない文化圏の人に、「空を飛ぶ耳の大きな象さん」と説明しても、話にならない。こころあたたまりもしないし、面白くもなんともない。
まあケチをつけるのはともかく、「4か月で400万人」はおめでたいことだ。
(過去のブログ:「上海ディズニーランド」の出足が順調か否かを知りたい)
(追記のブログ:今度はディズニーにとっての悪い話・2件)
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