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少々気が早いが、今年、目立った「不動産関連M&A話・ビッグ3」をまとめてみよう。
まず日本ではあまり話題にならなかった案件だが、ドイツ最大の賃貸マンションリート、ヴォノビアvs同業第2位のドイチェウーネンの敵対的買収。
これは話の展開という面で、まるで絵にかいたような敵対的買収劇だった。
伏線としては、ドイツは賃貸住宅大国なのだが、ここ数年、賃貸マンションリートの間で合従連衡が進んでいた。本件はその流れの「最終決戦」とも言える案件で・・・
ヴォノビアがドイチェウーネンを合併できれば、戸数50万戸を超す超大型賃貸マンションリートになり、時価総額でもヨーロッパ第2位の不動産会社となるはずだった。
しかし、ドイチェウーネンは逃げ切り、この敵対的買収は失敗した。
二つ目は、日本でもかなり話題になった案件で、ホテルのスターウッドを同業のマリオットが買収し、その結果、室数110万室という世界最大のホテルチェーンが誕生した案件だ。
最終局面ではマリオットvs安邦保険のどちらが買収するかで、丁々発止のやりあいをした。
この一件の経緯は「執筆実績」のコーナーで書いたので、下記をクリックの事。
三つ目の案件は、中国最大のマンションデベ、万科企業にかかわる件だ。
経営権を狙っている(乗っ取りを図っている)のは宝能集団という、無名の会社だ。
逃げる万科企業が助けを求めた先が深圳メトロ。万科企業はここへ大量の新株を割り当てる代わりに、深圳メトロから事業用地を取得しその代金を払うという話をまとめかけた。
誤算が生じた。万科企業の友好的株主であるはずの華潤が深圳メトロとのディールに賛成しなかったのだ。話は膠着状態にある。
従って本件はまだオン・ゴーイングな話であり、今日現在、決着してない。
万科企業vs宝能集団の話は、過去に2回、検索改善ブログの欄で書いた。
「万科企業VS宝能集団の中国初の敵対的M&Aの死闘も終盤戦」
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