ドコモ提供の雑誌購読アプリ「dマガジン」。なかなか好評みたいだ。
週刊誌を中心に雑誌160誌強が、月400円で「読み放題」とある。
「読み放題」は原理的には事実ではあるが、モバイルで読もうとすると現実的ではない。
なぜなら雑誌の各記事のデータは「画像」なので、ダウンロードに非常に通信量を食う。
定額パケット契約をしている私(大部分の人はそうだろう)にとって、ちょっと気を入れて読みふけっていると、すぐに翌日からソフトバンクの通信速度制限がかかってしまう。
正確な説明は難しいが、一日に10数記事を読むと、通信制限にひっかかる感じだ。
翌日から、インターネットは実質的に利用不能(メールと電話はできる)になり、通信速度制限が解除されるまで、すごく不便になってしまう。
だから「160誌強の記事を全部読める」なんて期待したら、大間違いなのです。
そういうある種、致命的な欠陥があるが、それでも「dマガジン」はかなり優れものだ。
私がよく拾い読みするのはいかにもオジサン的に、「ポスト」「現代」「FRIDAY」「週刊新潮」「週刊文春」「NEWSWEEK」「AERA」「サイゾー」「SPA」「SAPIO」。
私にとって、紙の週刊誌で読むのと、iPadで読むのとではちょっと感じが違う。
最も「読みで」がある雑誌は「サイゾー」と「SAPIO」だ。相性が良いのだろう。
比較的重めのテーマが切り口鋭く、かつネットでも読みやすい文体で書かれている。
翻訳文なのでちょっと読みづらいが、「NEWSWEEK」も私と相性が良い。
「ポスト」「現代」「FRIDAY」「週刊新潮」「週刊文春」「AERA」「SPA」は読みたくなる記事が、毎週1記事か2記事程度、載る。(「袋とじ」は読めませんよ、念のため)
反対にいかがなものかと思うのは「週刊朝日」「サンデー毎日」で、これらには読みたくなるような記事が、全く出ない。
これ、相性とか好みの問題なのだろうか?
経済専門誌の「エコノミスト」「東洋経済」「ダイヤモンド」では、紙とiPadの違いがはっきり出る。
経済誌は紙の見開き両面にグラフや図表や一言メモが散りばめられていることが多い。
紙で読んでいた当時は、意識せずにこれらに目を配りながら文章を読んでいたわけだ。
iPadではこれが出来ず、文章の理解が進まず、フラストレーションばかりがたまる。
おまけにこれらの経済誌は、概して「文章」があまり上手ではないと思います。
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