以下の話はもううろ覚えの事も多いので、間違っているかも知れない。
まず、NHKのニュースに出てきた、「三囲(みめぐり)神社」。
墨田区向島にある。
三井の「井」を囲って禍から守るとし、江戸時代に三井家が縁起を担いだ神社だ。
向島は江戸から見て東北の方向にあるので、鬼門を守るとも言われた。
この神社に寄進している所に三井系の大手会社がずらりと並んでいて、壮観だ。
三越さんはここの分社を日本橋本店の屋上に祀り、毎月拝んでいるのだそうだ。
京都には檀家が三井家だけという「真如堂」というお寺がある。
最近は紅葉で超有名になった。
昔、境内に三井系会社の社員が優先的に泊まれる宿泊施設を作った。
これの利益で維持費を捻出するのが目的だったが、うまく行ったのだろうか。
伊勢の松阪は三井家発祥の地で、やはり三井家ゆかりのお寺がある。
築ウン百年だ。
これも昔の話だが、痛みが激しいので修理をしようとしたところ、こういう話に進んでお金を出してくれる気前がいい会社は三井系各社にはない。
みなシブチンだ。
平成になったばかりの頃、このお寺を見てきた。
修繕費をケチったため、なんともちぐはぐな色合いになっていた。
港区の三田にある「綱町三井倶楽部」は、申請すれば文化財ものだ。
戦前の三井の絶頂期に、その迎賓館として建てられた超豪華な建物なのだ。
建物や調度品も凄いが庭もすごい。
三井家の一員である先輩が、その人のひいおじいちゃんが和風庭園部分を造ったと言っていた。庭を見れば相当な粋人が造ったものだと素人でも分かる。
広大な敷地なので平成3年に導入された地価税の額も半端ではなかった。
「なんとか応分のご負担を」と各社にひらにお願いしてまわったと聞く。
日本橋室町にある重厚な石造りの「三井本館」。これは今でも現役中の現役だ。
今は地下階、随分と綺麗になったが、15年くらい前まではケモノ道状態だった。
あかずの扉が幾つかあって、おっかなびっくりあけてみると茶碗がぞろぞろ。
さっそく鑑定に出した訳だが、大したものはなかったとのこと。あったら一騒動だ。
なぜこのビルのエレベータには「2階」がないのかという話も、昔はよく聞かされたものだ。
戦時中、「6階建て以下のビルはエレベータ使用禁止」というお触れが国から出て、このビルは本来は6階建てなのだが、銀行の女性行員の控室があった中二階を「二階」という事にして、7階建てのビルと言う事にしたからだそうだ。
<ご参考:私のもう一本のブログです:http://triangle-uehara.jimdo.com/から>