「群馬のかみなり」と「石垣島のふしぎな雨」

 わたしはアウトドア派ではないので、生きるか死ぬかという天気には出会った事はない。


 だから天気のことでは大したはなしは、書けない。でも書く。


 一つ目の話は群馬県の「草木ダム」での建設工事の実習のために、「大間々」という町に滞在した時のカミナリ。


 これは本当にすごかった。


 がらがらがら、どかどか、どかどかーんっ と一発めが来た。

 てっきり大惨事だとおもったのだが、まわりの人は平然としている。


 さほど間を置く事なく、同じクラスの二発め、三発めがつづけてきた。


 やっとこれがここでは普通のカミナリなのだと知った。


 さらにこれが毎日つづくのにもおどろいた。


 二つ目は、石垣島の「フサキビーチ」という海岸沿いのリゾートホテルで、砂浜に寝そべっていた時のはなし。


 なんとも不思議なふうけいを見た。


 沖合、1キロか2キロのところに、「みずばしら」が立っている。

 はばは推定50メートルくらいだっただろうか。


 よく見ると、どう見ても、この「はば50メートル」の部分だけが雨なのだ。


 夕食でワインをたらふく飲んで、また砂浜でねそべったら寝入ってしまった。


 目が覚めると、夕暮れは満天のほしぞらに変わり、天の川がはっきりと見えた。


 わたしが八重山をだいすきになるきっかけになった。