最近の不動産絡みの大型M&A

 一番、旬なのはアメリカで起き、現在進行中の件だ。

 

 SCリート最大手のサイモンが同業第3位のメイスリッチに買収を仕掛けた。

 

 しかしメイスリッチ側は、オファーを拒否、ポイズンピルを導入・・・・

 

 非常にスリリングな「M&A劇」が展開されている。

 


 ついこの間は他の2件で、バタバタと決着がついた。

 

 その一つは、むかしは日本でもとても有名だった「地中海クラブ」。

 

 当ジャパン・トランスナショナルもあこがれたリゾートの運営会社だ。

 

 中国の復星国際のグループがイタリアの富豪のグループにビッドで勝った。

 

 ビッドの応酬で決着に2年弱もかかった、異例のロングランM&Aだった。

 

 「地中海クラブ」はもうフランスの会社ではなく、中国資本の会社になる。

 


 もう一つの話しはストラクチャーが複雑だ。

 

 カナリーウォーフグループの圧倒的大株主はソングバードという会社だ。

 

 カタール投資庁とブルックフィールズが共同でソングバードを買収しようとした。

 

 ソングバードはしばらくいやがっていたが、結局、先日、オファーをのんだ。

 

 カタールとブルックフィールズの狙いがソングバードにとどまる訳がない。

 

 カナリーウォーフの不動産を、これはオレ、そっちはオマエと分け合うつもりのはずだ。