年金生活に入ると、誰でももう「7万円」欲しくなる。

 私が「グローバル不動産経済」に係る情報提供サービスに付けている値段(研究会費なりセミナー講師料)は割安すぎると、クラインアントの方、ご自身から言われた事が何回かある。

 

 当ジャパン・トランスナショナルでは、これらはビジネスベースの発想で付けではいない。

 

 定年を半年後に控えた時、ある先輩から「年金生活に入ると、年金を幾らもらっているかに拘らず、誰でもみんな『月、もう7万円』欲しくなるものなのだ」と教わった。

 

 私は慌て、自分なら何ができるだろうかと考え、会社員勤めの時に長期間携わった業務の延長で、「グローバル不動産経済研究会」を立ち上げる事にした。オフィスは自宅、人は雇わずパソコンもプリンターも今持っている物を使い、できるだけ身軽な形でのスタートとした。

 

 この体制で「月7万円」の純利益を上げる事が可能な値段から逆算して「研究会費」を設定した結果、今の価格では安すぎると複数のクライアントから言われているわけだ。

 

 会社員時代、私は営業らしい営業はした事がなく、ジャパン・トランスナショナルでも営業の仕方が分からなかった。

 

 それでも幸いプライシングが妥当だったようで、丁度「月7万円強」が手元に残るクライアント数が、ビジネスの立ち上げ後、比較的早期に確保できた。(この程度のものを、『ビジネス』と呼べるかどうかはともかく・・・)

 

 すると何が起こるかというと「月、もう7万円」欲しくなってしまった。

 

 そこで、「グローバル不動産経済」関連のセミナーの講師を積極的に引き受ける、あるいはセミナーの講師として売り込む事にした。

 

 去年の12月から積極的な営業をした結果、ばたばたばたと幾つかのセミナーでの講師の受注が決まり(うちもう既に3件こなした)、2月にして早くも今年の売り上げ目標の約9割が受注される状態になった。

 

 問題は講師業の入金だ。さきの先輩の「定理」に従うと、これらの講師料が実際に入金されてしまうと、また「月、もう7万円」欲しくなってしまうのではないだろうか。

 

 これでは明らかに際限がない。

 

 「グローバル不動産経済」のネタはまだまだあるが、私にとって問題は別のところにある訳だ。