恒大集団の許家印会長が当局に拘束(軟禁?)された。容疑内容は不明。 (許家印氏の拘束関連は末尾) 中国の不動産市場は報じられている、あるいは認識されている状態よりはるかにひどいという懸念が強まっている。工事停止中の物件には躯体状態でも購入者が住んで生活を始め、立ち腐れの物件は文字通り「立ち腐れ」で、物理的に工事の再開は無理だ。...
本号は事情により簡略版 GICが汐留シティセンターのほぼ大半である持ち分を売る予定だ。 「フィー・デベロッパー」としてデベロッパーの代わりをしようとしたデベと デベロップメントの発注先としてのデベロッパーを期待した齟齬が昔、あった。...
碧桂園は昨年まで中国で最大のデベだった(今年は今の所、6位)が8月の初めに2本のドル建て債の利払いが出来ず、不信感が急速に高まって株価やボンドは急落した。商業不動産デベ首位の大連万達の資金難に加えて恒大集団の問題も未決着であり、もし不動産セクターの総ドミノ倒しが発生すると中国はもちろん、世界に問題が波及しかねない。...
日本のデベの時価総額首位の座が「三井不動産」で固まった。ライバルの三菱地所が世界的に不振なビル事業に偏重している一方、同社はモール、レジャー、ホテルにも強い。 三井不動産が主導している神宮外苑再開発計画には反対が起きている。人間はえてして見慣れた風景が変わってしまうのを嫌うものだが、都市は変革を続けるべきものなのだ。...
アメリカの商業不動産向けローンが今年と来年、巨額の返済期を迎える等、今までの「問題の先送り」はとうとうタイムリミットが近いという見方がある。...
盤石な不動産デベに見えていた大連万達だが、子会社の香港上場が認められず、瞬く間に危機となった。2年前の投資家宛の上場前割当てで得た資金をこの香港上場により得る資金で返済するつもりだったが出来なくなり、資金繰りが悪化した。恒大集団と似たプロセスだ。 (大連万達と中国関係の記事の抄訳は末尾)...
ビルでディストレスト(借入金の返済不能になる等)な状態になった物件の売却が増加している。5200万$(72.8億円)で取得された物件が1430万$(20.0億円)で売却され、コストが1.2億$(168億円)強だった新築ビルが6000万$(84億円)で売却されている。...
ディズニー社とフロリダ州デサンティス知事は双方が相手側を訴え、「ケンカ」は法廷入りする。裁判官が気の毒だ。知事のLGBT関連の姿勢にディズニー社が疑問を呈した事に始まるが、ディズニー社は「ヘマ」により年・数十億円相当の費用増加が見込まれている。...
米銀破たんが相次ぎ、市場規模56兆$(7390兆円)とされる商業不動産市場にも懸念が持たれている。商業不動産ローンの保有主体は大手銀行、中小行、保険会社、CMBSだが、金融危機当時の住宅モーゲージ市場と比べてかなり規模が小さいので管理可能と見られる。...
中国ではデベ数十社がドル建て債のデフォルトをしたが、そのごく一部で債務リストラの協議が進んだ。特に恒大集団の債務リストラ合意が近い事は特筆すべきだ。融創中国、旭輝集団の債務リストラ交渉も進んでいる。中国デベにとりデフォルトは資金計画の一部だ。...